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淀川区の空き家が負動産になる前に対策を!活用方法や支援制度も紹介

淀川区エリア

鳥居 康孝

筆者 鳥居 康孝

不動産キャリア30年

これからの社会の根底を不動産業を通して変えていきたいと強く考えています。この業界は長いので、過去・現在・未来の変化を肌で感じていますので、お客様に寄り添ったご提案には自信があります。どんな些細なことでもお気軽にお問合せください。

このブログはこのような方におすすめ!
  • 親から相続した家が空き家になり困っている
  • どういう支援があるのかを知りたい
  • 売却か活用なのかアドバイスも欲しい

「家が誰にも使われず、空き家のまま放置されている…。」淀川区でもそんな声が増えつつあります。空き家は、活用しなければ「負動産」となり、持ち主に様々な負担や問題が降りかかるリスクも。

この記事では、淀川区の空き家が直面する現状や、「負動産」化のリスク、そして今すぐ始められる活用方法と支援制度について、分かりやすくご紹介します。空き家を再び「資産」に変えるヒントを、一緒に探してみませんか?

淀川区における空き家の現状と「負動産」化のリスク

まず、大阪市淀川区の空き家数について見てみましょう。2023年の総務省統計によると、淀川区の空き家数は18,610戸に上り、大阪府内では平均の約1.78倍、中央値の約2.28倍という高い水準です。全国の市区町村ランキングでも89位に位置しており、決して軽視できない水準です。

空き家を放置すると、周辺の防災・景観・近隣トラブルなどのリスクが顕在化します。例えば外壁や瓦の落下、倒壊の恐れがある場合、通学路や住環境に深刻な影響を与えることがあります。実際、大阪市内では「特定空き家」と指定された事例も報告され、防災上の重大な懸念として扱われています。

制度面では、2023年には「特定空き家」に加え、「管理不全空家」も市区町村からの指導対象となるよう法改正が行われました。放置により所有者には固定資産税の特例の解除など、行政的な負担が生じる可能性があります。

こうしたリスクを踏まえると、空き家は所有者にとって「負動産」となり得ます。精神的には「何とかしなければ」という負担が、経済的には維持・管理費用や税負担、法的対応のコストとしてのしかかります。

項目内容
空き家数(2023年)18,610戸(淀川区)
防災・景観リスク倒壊・外壁落下・不法侵入・景観悪化など
行政対応「特定空き家」「管理不全空家」への指導・税制措置のリスク

空き家を「資産」に変えるための視点と基礎知識

淀川区の空き家を資産価値に変える第一歩として、制度的支援と費用面、考え方の転換という三つの視点が重要です。

制度的支援として、大阪市では「空家利活用改修補助事業」が用意されています。この制度では、住宅の性能向上や地域まちづくりに資する改修に対して補助金が出る仕組みで、耐震診断や改修設計・工事にかかる費用を支援します。手続きは契約・着手前の事前申請が原則で、共有名義や相続による複数人の同意が必要な場合もあります。まずは淀川区役所で事前相談を行い、活用用途に応じた申請が重要です。

(参照:「空家利活用改修補助事業について」より)

費用面では、淀川区の空き家率は14.57%、放置空き家率は3.74%と、住宅の約7戸に1戸が空き家であり、放置されているものも一定数あります。解体費用の相場や補助金制度を含めて費用負担を明確に把握することが、資産活用への第一歩となります。

項目内容備考
空き家率14.57%住宅約7戸に1戸が空き家
放置空き家率3.74%防災・衛生・景観リスクあり
補助制度改修費用の一部支援条件や同意書の提出要

(参照:「解体費用相場と補助金情報」「空家利活用改修補助事業について」より)

最後に、空き家を「負動産」ではなく「資産」として捉える視点を持つことが大切です。例えば制度や補助を積極的に利用し、建物の耐震性や使いやすさを高めることで、住宅として再利用したり、地域活動の拠点に転用するなど、活用の幅を広げられます。こうした柔軟な発想と行動が、所有者の精神的・経済的負担の軽減につながります。

淀川区で利用できる具体的な支援制度とその活用条件

大阪市淀川区では、空き家を資産として活用するための制度として「空家利活用改修補助事業」が用意されており、「住宅再生型」と「地域まちづくり活用型」の2つのカテゴリーがあります。住宅再生型は、バリアフリーや省エネなど住宅としての性能向上を伴う改修工事が対象です。一方、地域まちづくり活用型は、子ども食堂や高齢者サロンなど地域に開かれた活動目的の改修を想定し、非営利団体による活用が対象となります。これらの改修にかかる費用の一部が補助され、活用を促進します。どちらの形態にも共通して、改修前のインスペクションや耐震診断など事前調査が原則として必要となり、一定の条件を満たすことが求められます。

補助申請にあたってはスケジュールの確認と手続きの正確な理解が欠かせません。たとえば、インスペクション・耐震診断・耐震改修設計については、申請締切が令和7年12月26日(金)であり、耐震改修工事や性能向上工事、地域まちづくりを目的とする改修工事については12月15日(月)が締切になっています。地域まちづくり活用型では、区役所との事前協議が完了したうえで申請が可能です。さらに、共有名義や法定相続人が関わる場合は、関係者全員の同意書(実印)が必要となるため、早めに準備を進めることが重要です。

以下の表は、「住宅再生型」と「地域まちづくり活用型」の主なポイントを比較整理したものです。

項目住宅再生型地域まちづくり活用型
改修対象バリアフリー・省エネなど住宅としての性能向上子ども食堂、高齢者サロンなど地域活動向け改修
事前手続きインスペクション・耐震診断など要上記+区役所との事前協議要
必要書類・条件所有者全員の同意書(共有・相続の場合)非営利団体であること、長期の活動報告義務あり

表にあるように、住宅再生型では主に建物性能の改善を目的とし、比較的スムーズに進められるのに対し、地域まちづくり活用型は非営利団体による地域貢献を目的とし、補助申請後も最大10年間の報告義務など継続的な取り組みが求められます。どちらの制度も、まずは淀川区役所政策企画課などで事前相談をし、現時点での制度内容や必要書類を確認することから始めましょう。

空き家活用の第一歩としてできる具体的ステップ

まずは淀川区役所の地域まちづくりや住宅相談窓口に事前相談をしましょう。制度や補助対象かどうかの確認、相談方法(予約の有無や必要書類など)を具体的に問い合わせるのが最初の大切なステップです。西淀川区など大阪市内のほかの区でも同様に相談窓口から始めている事例があり、制度確認のために役所窓口や電話での相談が推奨されています 。

次に、インスペクション(既存住宅状況調査)・耐震診断・設計など、専門家による調査を行いましょう。これは空き家の現在の状態を明確にし、補助制度の利用要件(たとえば耐震性の確認や改修設計)に対応するための必須ステップです。大阪市の補助制度では、インスペクションや耐震診断・設計の実施が申請締切に必要とされており、令和7年12月26日までが期限と公表されています 。

併せて、活用イメージを描くことも重要です。住宅再生型で住居として再利用するのか、子ども食堂や地域サロンなど地域まちづくり活用型として非営利団体による改修をするのかによって準備内容や制度の流れが変わるからです。地域まちづくり型の場合は区役所との事前協議が義務付けられており、活用イメージに応じた手続きが必要となります 。

ステップ内容ポイント
1. 相談役所で制度概要や相談窓口の確認予約や必要資料の準備
2. 調査インスペクション・耐震診断・設計を実施期限への対応と専門家の選定
3. 活用イメージ検討住宅用途か地域活用かを明確に事前協議の有無によって流れが変わる

このように、「役所相談 → 状態調査 → 活用方針の明確化」の3ステップで進めることが、空き家を負動産から資産へと変える第一歩になります。

まとめ

淀川区では空き家の「負動産」化が進みやすく、所有者には大きな精神的・経済的負担が生じます。しかし、行政による補助制度や支援策を正しく活用することで、空き家を資産に変えることが可能です。まずは公的な相談窓口を利用し、現状把握や補助事業の利用を検討することが第一歩となります。空き家活用の選択肢や行政支援を知ることで、将来への不安解消と前向きな活用につなげましょう。


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