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ペアローンで住宅購入を検討中の方へ!注意点と失敗しない選び方をご紹介

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鳥居 康孝

筆者 鳥居 康孝

不動産キャリア30年

これからの社会の根底を不動産業を通して変えていきたいと強く考えています。この業界は長いので、過去・現在・未来の変化を肌で感じていますので、お客様に寄り添ったご提案には自信があります。どんな些細なことでもお気軽にお問合せください。

このブログはこのような方におすすめ!
  • 共働きで住宅購入を考えている夫婦・パートナー
  • 将来のライフプランに不安がある
  • 後悔しないローン選びをしたい

住宅購入を計画する際、「ペアローン」という言葉を耳にしたことはありませんか。夫婦で協力してローンを組むことで、より希望に近い住まいを選べる可能性が広がります。しかし、メリットだけでなく注意すべきポイントやリスクもあるため、正しく理解しないまま決めてしまうのは危険です。

この記事では、ペアローンの基本から、押さえておくべきメリット・注意点、さらには賢い検討方法まで、分かりやすく解説していきます。

ペアローンの基本と住宅購入における位置づけ

ペアローンとは、夫婦や親子など親族が、それぞれ主たる債務者として、同一物件に対して“二本”の住宅ローンを組む方式です。それぞれの収入をもとに審査され、互いが連帯保証人となる点が特徴です 。共働き世帯では、双方の収入を活かし、単独では手が届きにくい物件も視野に入れられる効果的な手段となります 。

一方、「収入合算」は、夫婦のどちらか一方が主債務者となり、もう一方は連帯債務者もしくは連帯保証人として“一本のローン”を契約する方式です。収入を合算することで借入可能額を増やせますが、ペアローンと異なり、連帯債務者が住宅ローン控除や団体信用生命保険(以下、団信)の対象とならないケースが多い点が違いとなります 。

住宅購入時にペアローンを検討されている方にとって、まず押さえておきたいのは、この仕組みの違いを理解することです。ペアローンでは、共働き世帯の収入をフルに活かせるかたちで融資の幅を広げられる一方、諸費用が二本分かかる点など、費用やリスクの所在も異なります。これら基本事項を明確にしたうえで、自分たちのライフスタイルや将来設計に合った選択をすることが重要です。

以下に、ペアローンと収入合算の違いをわかりやすく整理した表をご覧ください:

項目ペアローン収入合算(連帯債務等)
ローン契約本数2本(各自契約)1本(主債務者のみ)
住宅ローン控除の適用双方が適用可主債務者のみ適用
団体信用生命保険の加入双方が加入可主債務者のみ加入

このように、まずは「仕組み」「適用範囲」「利用時のポイント」をしっかり理解することが、ペアローンを適切に選択する第一歩になります。

ペアローンのメリットを押さえる

ペアローンを活用することで得られる具体的なメリットについて、整理した表を交えて分かりやすくご紹介します。

メリット内容効果
借入可能額の拡大夫婦それぞれが主債務者として申込み可能なため、単独より多くの金額を借り入れられますより広い住まいの選択肢が得られる
住宅ローン控除の利用(節税効果)夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられるため、節税効果が倍に所得税・住民税の負担軽減が期待できる
団体信用生命保険(団信)加入夫婦ともに団信に加入可能で、万一の際にそれぞれが契約分のローン返済を免除されます安心感・保障面が向上

まず、ペアローンでは夫婦ふたりがそれぞれ主債務者としてローンを組めるため、単独で申し込むよりも借入可能額が増え、住宅の選択肢が広がります。共働きで収入が安定している場合には、多額の住宅資金を借り入れやすくなるメリットがあります。【ペアローンとは、夫婦それぞれがローンを組み、それぞれの収入に応じた金額を借りられる方式です】

また、住宅ローン控除については、単独だと1人分の控除しか受けられませんが、ペアローンなら夫婦それぞれが控除を受けられ節税効果が大幅になります。たとえば、環境性能の高い住宅では1人最大控除額が年間35万円・13年間で最大455万円となり、ペアローンなら合計で910万円の控除が可能です【ペアローンでは住宅ローン控除をそれぞれ受けられ、控除額は理論上2倍になります】

さらに、団体信用生命保険(団信)についても、ペアローンは両名が加入できる点が大きなメリットです。万一どちらかが死亡・高度障害となった場合に、その方の分のローン返済を保険でカバーできるため、残された方の返済負担が軽減されます【契約者2名とも団信に加入できることで、リスクに備えやすくなります】

このように、ペアローンは「借入可能額を増やせる」「住宅ローン控除を夫婦両方で受けられる」「団信で保障を二重に確保できる」など、住宅購入の選択肢と安心感を同時に高められる点が大きな魅力です。賢く利用することで、より安心で豊かな住まい計画につながります。

ペアローンの注意点とリスク

住宅購入時にペアローンを選ぶ際には、その便利さの裏にいくつかの注意点やリスクが潜んでいることを理解する必要があります。

まず、ローンが二本になることで、諸費用が増える点は見逃せません。たとえば、団体信用生命保険料や印紙税、保証会社への手数料などが、それぞれのローン契約で二重に発生します。そのため、追加的なコストがかかる点は、資金計画の段階でしっかり押さえておくべき重要なポイントです。

次に、離婚や収入変動、死亡などのライフイベントによる返済リスクも深刻です。離婚した場合でも契約と返済義務は消えないため、共有名義の住宅を売却したり、ローンを一本化したりする際には金融機関の審査や同意が必要になり、手続きが非常に煩雑になる可能性があります。また、共働きや安定した収入が前提となるため、いずれか一方が収入を失う状況では、もう一方が二人分の返済を背負う可能性もあります。

さらに、将来的に返済が困難になる可能性にも備える必要があります。たとえば、贈与税の問題も見逃せません。ローンの一本化や持分の偏りがあると、贈与とみなされて税負担が生じる可能性があります。また、オーバーローン状態―すなわち住宅を売却してもローンが残る状況―では、売却自体が難しくなるとともに、返済負担が大きくなるリスクもあります。

以下は、主な注意点をまとめた表です。

注意点内容影響
諸費用の増加ローン契約が二本になるため、保険料・印紙税等の費用が重複資金計画が圧迫されるおそれ
ライフイベント時のリスク離婚や収入減、死亡時でも返済義務が継続し、手続きが複雑負担が偏る・手続きが困難になる
税務上の負担贈与税リスクやオーバーローンによる売却困難想定外の税額負担や返済負担の増加

ペアローンを検討する際には、これらのリスクを十分に理解するとともに、ライフプランや将来の見通しを夫婦でしっかりと話し合うことが大切です。

ペアローン検討者が取るべき準備と代替選択肢

住宅購入に際してペアローンを検討する際は、まず夫婦で家計や将来設計をしっかり共有し、お互いの収支や働き方の見通しを整理することが重要です。たとえば、出産や育児、転職といったライフイベントによる収入変化を踏まえ、どちらか一方でも返済が滞らないかシミュレーションしましょう。実際に、共働き継続の意志や教育費の見通しを踏まえることで、無理のない返済計画を立てられる家庭ではペアローンが有効な選択肢となる一方、収入減が見込まれる場合は慎重な判断が求められます 。

また、ペアローン以外の住宅ローン方式も視野に入れることをおすすめします。代表的な選択肢には、夫婦の収入を合算して一本のローンを組む「収入合算」による方法があります。さらに収入合算には「連帯債務型」と「連帯保証型」の2種類があり、控除や保障の適用範囲が異なります。たとえば、連帯債務型であれば夫婦ともに住宅ローン控除が受けられますが、団体信用生命保険(団信)は主債務者のみが対象となるのが一般的です 。

さらに、より実践的な備えとして以下の表をご覧ください。返済負担を軽減する工夫や、将来的な見直しのポイントが整理されています。

準備項目ポイント目的
家計・将来収支の共有収入減少・教育費・退職後の収支を見通す無理のない返済計画を立てる
ローン方式の比較検討ペアローン、収入合算(連帯債務/保証型)を比較控除や諸費用、団信適用範囲を踏まえた最適な選択
返済計画と将来の見直し検討借入額を抑える、返済期間を短くする、必要に応じ借り換えなどを考慮ライフプランの変化に応じた柔軟な対応

最後に、無理のない借入額の設定と返済計画の構築は不可欠です。たとえば、自己資金を増やして借入額を抑えたり、返済期間を短めに設定して負担をコントロールする方法があります。将来的な金利の変動や収入変化に備えて、必要があれば借り換えも視野に入れましょう 。

まとめ

ペアローンは、共働き世帯にとって住宅購入の選択肢を広げる有効な手段ですが、借り入れ額が増える分、返済や万が一のリスクも高まります。夫婦それぞれが住宅ローン控除や団体信用生命保険を利用できるなどの利点がある反面、ローンが複数に分かれることで、諸費用や手続きが増える注意点も無視できません。将来のライフイベントや家計の変動を見越したうえで、メリットとリスクを十分に理解し、ご自身に合った借入れ方法を選ぶことが大切です。無理のない資金計画を立てるためにも、事前の確認と準備をしっかりと行い、安心して住宅購入を進めましょう。


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